【全女性必見!】フェムケア・フェムテックについて詳しく解説

近頃メディアなどで「フェムケア」「フェムテック」というワードをよく見かけますよね。2021年10月にはFemtech Fes!2021が六本木で開催され、事前登録枠が全て満枠になるほどの大盛況だったそうです。今まで生理などの話題はタブー視されていました。それが少しずつ変化し、女性特有の煩わしさや痛みについて声を上げてもいい、という認識が広まってきています。そこには、女性の社会との関わり、性格差の是正へと繋がるソーシャル的な意味が核にあり、世界中で大注目されています。
この記事ではフェムケア・フェムテックについての基本知識から、セクシャルウェルネスまで、わかりやすく解説します。
目次
・「フェムケア」「フェムテック」とは
・生活にもたらす変化
・「セクシャルウェルネス」について
・さいごに
そもそもフェムケア・フェムテックって何?
フェムケアとは女性の、という意味の「Feminine」と「care」が組み合わさった造語です。具体的には
- PMSや生理痛の緩和
- 性交痛の軽減
- 不妊サポート
- 妊娠中の肉体的、精神的満足度の向上
- 更年期障害の改善
- メンタルヘルス
など、女性の各年代・ライフステージに適したヘルスケアを指しています。同様にフェムテックはFeminineにテクノロジーを意味する「tech」をかけた造語です。女性特有の健康問題を、テクノロジーを使って解決してくれるサービスや商品のことを指します。始まりは2012年。女性の月経管理アプリ「Clue」を開発したデンマーク人女性のイダ・ティン氏が初めてこの言葉を作り出しました。2017年まではあまり広がりを見せなかったフェムテック市場ですが、とある運動がきっかけで欧米を中心に大きく広がることになります。それが#MeToo運動です。
「#MeToo」により、今まで職場や家庭で我慢をしてきた30代後半から50代の女性たちの声が、きちんと社会に届くようになったのです。その結果、女性の地位が向上し、フェムテックがここまで広がるのを後押ししたのでしょう。また、近年女性の起業家が増え、女性ならではの視点であらゆる商品が開発されるようになったのも要因の一つです。このように、今まで我慢するのが当たり前だった事を問題として取り上げ、それらを取り除くあらゆるテクノロジーが進化したまさに「今」だからこそ起きたムーブメントと言えそうです。日本でも急速に広がるフェムケアですが、欧米のように性の不平等も解決されていくといいですね。
もうがまんしない!フェムテックで変わる私たちの生活
実際に今商品化されている便利なフェムテックアイテムを、各シーンに合わせて紹介します。
生理関連
ナプキンやタンポンを持ち歩く煩わしさや、ズレて漏れてしまうといったトラブルに、蒸れ・かゆみ・においといった不快感と、とにかく憂鬱な時期ですよね。さらにはサスティナブルな面でも1日に何枚も使い捨てることによって、プラスティックごみが増え続けてしまいます。そんな問題をすべて解決してくれる商品たちです。
・吸水ショーツ
ショーツ一枚で経血を吸収してくれる便利アイテムです。普通のショーツと変わらないので、アウターに響かずオシャレも楽しめます。吸水した血液も簡単に洗うことができ、アフターケアが簡単なのも嬉しいポイントです。
・月経カップ
やわらかいシリコンカップを膣内に挿入し、カップ内に経血を溜める商品です。溜まった経血はそのままトイレに捨て、またカップを膣内に戻します。どれくらい溜まったのか目で見にくいため、はじめは戸惑うかもしれませんが、使い続けることでだんだんと使い方が分かってくるそう。慣れるととても便利で、忙しくて自分のタイミングでトイレに行けない介護職や医療関係者の間で人気があります。
・月経周期予測
月経のリズムを登録することでAIが次の生理日を予測してくれるアプリがたくさん配信されています。しかし、月経周期が不安定な人にとっては登録しても次の生理の予測がつきにくいのが現状です。そんな人のために息を吹きかけるだけで、月経周期を予測してくれる最新機械も存在します!体のホルモンバランスの変化によって、息のCO2の濃度も変化します。これを測定することで正確に生理日を測定することが可能になったそうです。
ヘルスケア全体
面倒な筋トレや病院診察もテクノロジーでサポートしてくれる時代です!
・骨盤底筋トレーニング
あなたは、くしゃみと同時に尿漏れしてしまったり、お風呂から出たら膣に水が出てしまった経験はありませんか?出産や加齢によって骨盤底筋群が緩むと言われています。その対策の一つとして行われるのが骨盤底筋のトレーニング。身に着けるだけで骨盤底筋を鍛えることができるデバイスがたくさんあります。膣内に機械を挿入し、アプリと連動して行うタイプが人気を集めています。
・オンライン診療
医療全体のDX化が進む中、婦人科領域でもオンライン診療が可能になってきました。女性医師がいなかったり、予約が取れなかったりなどで、婦人科の診察はハードルが高いのが現状です。そこで、スマホ一つで相談・処方してもらえるととても助かりますよね。これからもっと成長する分野と言われています。
新しい価値観「セクシャルウェルネス」について
SDGsの理解が一般的になってきた今、セクシャルウェルネスという概念が急速に広まっていることをご存知でしょうか。WHOによると「セクシュアリティに対して身体的、感情的、精神的、社会的にも健康な状態であること」と説明しています。性的嗜好やセックスレス、さらには性交痛といった性の悩みは、デリケートな話題であるがゆえ、今まで一人で抱えてしまいがちな問題でした。しかし、フェムケアの広がりにつれ、こういったプライベートでデリケートな問題もシェアし合うように変化しつつあります。フェムテックにはセクシャルウェルネスも含まれています。女性だけでなくLGBTQ+の方向けにも、自ら性の喜びを感じるためのセクシャルトイ、ケア用品、ローションなどが多数販売されています。女性が手に取りやすいよう、どれもおしゃれでスタイリッシュなデザインなのが特徴的です。
また、性に特化した教育アプリも欧米では配信されており、日本でも開発が進んでいます。自分の性を自分自身で正しく理解することで、自分を愛する・自分を大切にするといった気持ちに繋がります。結果として自信を持つようになれます。セクシャルウェルネスが広がることで、偏見や性差別がなくなっていくことが期待されています。
今日からあなたも解放されよう!
今までの人生で、女性に生まれたことを後悔したこともあったかもしれません。しかし、フェムテックによってあなたが長年我慢していたモノ・コトがなくなっていくかもしれません。そうなれば、今よりもっと楽しく、自信をもって毎日を過ごせるような気がしませんか?ぜひこの記事を参考に、自分に合ったフェムテック商品を探してみてください。