【心と体の健康とは?】アーユルヴェーダの教え

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みなさんは自分自身の、または大切な人の「心と体の健康」を祈ったことはありますか?
私は毎年初詣の際にお願いしています。

「健康第一」という言葉があるように、生きていくうえで身体は資本です。
今回は「健康」とは一体どういう状態を表すのか、そして「健康」に生きていくためにはどうすればいいのか、世界三大医学の中の一つにスポットを当てながらご紹介していきます。

目次
・健康な人のイメージとは
・こんな人におすすめ
・アーユルヴェーダとは
・アーユルヴェーダの考える健康
・3つのエネルギーについて
・ヴァータ(風)の特徴
・ピッタ(火)の特徴
・カファ(水)の特徴
・大切なこと
・さいごに

【健康な人のイメージはどういうもの?】

まずはじめに、みなさんは「健康な人」とはどういう人だと思いますか?
私のイメージは、「風邪なども含め病気をしない人」でした。
具体的にいうと、以下のようなイメージもあるでしょうか。

・食生活に気をつけている人
・毎日5kmのランニングをしている人
・トレーニングやジムに通っている人 etc…

確かになんだか「健康そう!」ですよね。

でも、「やってみたけど続かなかった」なんて経験はありませんか?
健康になるために真似してみたけど、正直楽しくないな。自分には合ってないのかな。
そんな経験をしたことがある人に、「アーユルヴェーダ」を知っていただきたいです。

【こんな人におすすめ】

改めて、そのアーユルヴェーダがどんな人におすすめなのかをお話します。

・健康法、美容法、色々な○○法を試しているけど続けられなかった人
・毎日頑張っているけど本当に効果があるのか不安な人
・正直嫌々やっているけど、成功するためにやっている人
・健康になるために何かを始めたい人

など、少しでも当てはまる人は要チェックです。

【アーユルヴェーダとは】

みなさんは聞いたことがありますか?
アーユルヴェーダはインドやスリランカで生まれた伝統的な医学で、約5000年以上もの歴史を持っていて、世界三大医学の一つとされているものです。

名前が少し言いづらいですが、サンスクリット語で寿命・生命を意味する「アーユス」と、知識や学を意味する「ヴェーダ」が合わせられた言葉となります。

アーユルヴェーダの指針としては、病気の予防・治療、健康維持、美容の改善と向上、精神の向上などがあります。

特徴として、アーユルヴェーダは「ひとりひとりの生まれ持った性質の違い」を非常に大切にしています。
同じ症状でもその人の体質などを見極めて判断し、違う処方をする、といったことがあるそうです。
風邪をひいたらみんな同じ薬を処方される、というわけではないそうなので、少し驚きです。

具体的な治療法の例として、自然療法、薬草治療、ヨガ、マッサージ、精油など多くが存在します。
前述した通り、「個人に合わせた」様々な方法があります。

【アーユルヴェーダの考える健康】

健康とは何か?とはじめに質問しましたが、アーユルヴェーダではこう考えられています。

「精神(心)、肉体、自身の行動や取り巻く環境のすべてが調和していることが健康に重要である」

どういうことなのか?
先ほど挙げた毎日5kmのランニングを例に考えてみましょう。

走ることは苦ではなく、5kmのランニングはむしろ気持ちがいいとします。
この時点では精神的にも肉体的にもバランスが取れていますよね。

ただ、仕事や育児でなかなか時間が取れないとします。
疲れていても無理やり時間を作らなくてはいけないようでは、環境の部分がマイナスになってしまいます。
これは調和しているとは言えません。

簡単に言ってしまえば、「走ることが好きで、毎日十分な時間が取れて余裕がある状態」がすべてが調和しているということになります。

偏ることなく全体のバランスが取れていることが、健康にとって大事なことだということですね。

【3つのエネルギー】

アーユルヴェーダでは、人間は3つの生命エネルギーから構成されていると考えられていて、すべてバランスよく保つことで元気でいられるとされています。
どれか1つのエネルギーが劣る、または突出していると体調を崩しやすくなるということです。
このエネルギーのことを、「ドーシャ」と呼びます。

では、その「ドーシャ」にはどんな種類があるのか。

①ヴァータ(風)
②ピッタ(火)
③カファ(水)

上記の3つが、アーユルヴェーダが考える人間を構成する生命エネルギーです。
自分がどのドーシャに近いのかを理解することで、今までの「合わなかった」が改善されるかもしれません。

【ヴァータ(風)の特徴】

3つのドーシャについて、それぞれ特徴を見た目や性格、起こりやすい不調に分けて説明していきます。

まずはヴァータについてです。
ヴァータの人の身体的特徴としては

・細身で軽い
・身長は高いのか低いのかと極端である
・乾燥肌

などが挙げられます。

エネルギッシュで動くことを好み、ただじっとしていることは苦手とします。
社交的でアイデアマンな一面もありますが、何か気になることがあると不安になったりと心配性な面もあるそうです。

起こりやすい不調としては、便秘になりやすかったり、うまく寝つけず不眠症になる、冷え性になるなどがあります。

体が冷えやすい特徴があるので、冷たいものではなくなるべく温かいものを摂る。
不眠症になりやすいため、湯船にゆっくりとつかり就寝前はなるべく電子機器を見ない。
などの対策ができます。

【ピッタ(火)の特徴】

ピッタの人の身体的特徴は

・中肉中背でスタイルの良い人が多い
・汗をかきやすい
・ニキビや赤みが出やすいオイリーな肌

などです。

知的で行動力があり、ハキハキと物を言えるタイプでリーダー気質ですが、何かストレスがあるとイライラしやすく怒りっぽくなってしまうそう。

起こりやすい不調としては、そばかすやニキビができやすくなったり、イライラすることが多くなる、視力低下などがあるそうです。

頑張りすぎてしまうことがあるため、適度な休息が必要です。
その日に無理して終わらせようとせず、期限に余裕のあるものは次の日に回す、といった感じで過ごすことが大事です。

【カファ(水)の特徴】

カファの人の身体的特徴は、

・ぽっちゃりしていてグラマラス
・色白でしっとり肌
・髪の毛やまつ毛の量が多い

などが挙げられます。

おっとりとしていてマイペースなコツコツ屋さんで、愛情深い性格ですが、新しいことや変化などはあまり好まない特徴があるそうです。

起こりやすい不調としては、太りやすい、むくみがち、眠気がでてくるなどだそうです。

消化のスピードがゆっくりなので、お腹は空いていないけどご飯の時間だから食べる、は太りやすくなる原因のためNG。
お腹が空いたら食べる、など自分のペースにすると良いそうですよ。

アーユルヴェーダのドーシャ診断も数多く掲載されていますので、興味があれば自分が何タイプか診断してみてください。

【まずは自分自身を知ること、受け入れること】

続かなかったことで、自分と他人を比べて落ち込んだり、これは効果がない!と決めつけてしまうこともあるのではないでしょうか。

でも、そんな必要はないと思います。
ひとつの方法が全人類に効果的、なんてことはありません。
誰かに合う方法は自分には合わなくて、誰かに合わない方法は自分にピッタリ。
そんなものです。

まずは自分のことを知っていきましょう。

面接でもたまに聞かれたりします。
「あなたの長所と短所はなんですか?」と。
普段あまり考えたことがないことですが、改めて自分の好きなことや苦手なことを考えてみるのもいいかもしれません。

そして、良いところも悪いところも受け入れていくことが、健康への第一歩です。

【効率的な健康法】

自分の好きなことも苦手なことも分かったら、じゃあ私にはどんな方法が合うんだろう?となります。
世にある健康法や美容法を片っ端から試してみるのもアリです。
でもそれじゃあ途方もないし、何より疲れますよね。

そこで無駄がなく効率的な健康法が、アーユルヴェーダなのです。
アーユルヴェーダの持つ「ひとりひとりの生まれ持った性質の違い」を大切にしている特徴が、やり方の分からない私たちの手助けをしてくれます。

時間をかけて自分にハマるやり方を探すなんて嫌、やるならしっかり効果を出したい!
そんなわがままな私にはピッタリだと思いました。

みなさんも少しは興味を持っていただけたでしょうか。
次回はアーユルヴェーダから学ぶ、美しさについてお話していきます。

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